「囲い込み」って何?大阪市の不動産売却で知っておくべき意味と仕組み
2026/08/28
目次
不動産売却における「囲い込み」とは?
囲い込みが行われると、あなたの物件は市場に広く公開されず、その不動産会社の「内緒の物件」のように扱われてしまいます。本来であれば、全国の不動産会社が協力して買主を探すのがルールですが、囲い込みをされると窓口が1社に限定されてしまうため、売却のチャンスが極端に狭まってしまうのです。
~なぜ囲い込みは起こる?根本的な原因である「両手仲介」の仕組み~
なぜ、不動産会社はこのような行為をするのでしょうか。その理由は、「両手仲介」によって自社の仲介手数料を2倍にしたいからです。 不動産の仲介手数料は、売主と買主の双方から受け取ることができます。他社が見つけてきた買主に売った場合(片手仲介)、手数料は売主からしか貰えません。しかし、自社で買主も見つければ、売主と買主の両方から手数料を貰えます(両手仲介)。この「自社だけで手数料を独占したい」という利益至上主義が、囲い込みの根本的な原因なのです。
売主に大損害!囲い込みによる3つのデメリット
~1. 売却期間が長引き、いつまでも物件が売れない~
最大のデメリットは、物件が売れるまでの期間が不当に長引くことです。 理由は単純で、本来なら数百社の不動産会社が買主を探してくれるはずが、たった1社の営業力だけに依存することになるからです。例えば、他社であなたの物件を欲しがっているお客様がいたとしても、担当者が「商談中」と嘘をついて断ってしまうため、いつまで経っても契約が決まらないという事態に陥ります。
~2. 競争が起きず、相場より安い価格(値下げ)で買いたたかれる~
売却が長引くと、次に待っているのは「大幅な値下げ」の提案です。 市場に広く公開していれば、「どうしてもこのエリアで欲しい」という複数の購入希望者が現れ、適正な価格で売れる可能性が高まります。しかし、囲い込みによって買い手が現れない状況が続くと、担当者から「相場より高いから売れないですね。価格を下げましょう」と持ちかけられます。結果として、数百万円単位の損をしてしまうことも少なくありません。
騙されてない?不動産会社による囲い込みの見破り方・確認方法
~レインズの「登録証明書」を受け取り、取引状況を自分でチェックする~
まずは、不動産会社から「レインズの登録証明書」を必ず受け取ってください。 専任媒介契約または専属専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社は売主にこの証明書を渡す義務があります。証明書に記載されているIDとパスワードを使って専用サイトにアクセスすれば、自分の物件の登録状況を直接確認できます。ステータスが「公開中」ではなく、勝手に「書面による購入申込みあり」等に変更されていないかチェックしましょう。
~他の不動産会社(知人など)から物件の問い合わせをしてもらう~
少し裏技的な方法ですが、他の不動産会社に頼んで、購入希望者のふりをして問い合わせてもらうという手段も有効です。 もし、実際には商談など入っていないのに、担当者が「その物件は現在商談中です」「すでに申し込みが入りました」と他社からの問い合わせを弾いているようであれば、完全に黒(囲い込み)だと判断できます。
囲い込みの罠を防ぐ!大阪市での不動産売却を成功に導く対策
~「一般媒介契約」を選んで複数の不動産会社と契約する~
最も確実な囲い込み対策は、「一般媒介契約」を結ぶことです。 一般媒介契約であれば、同時に複数の不動産会社に売却を依頼できます。各社が「自社で早く売らなければ他社に取られてしまう」と競争するため、囲い込むメリットがそもそも発生しません。人気エリアの物件であれば、この方法が最も早く、高く売れる可能性を秘めています。
~「専任媒介契約」を結ぶなら、囲い込みをしないと明言する会社へ~
「複数の会社とやり取りするのは面倒だから1社に任せたい」という理由で専任媒介契約を選ぶ場合は、「両手仲介にこだわらず、他社への情報公開(客付け)を積極的に行います」と明言してくれる会社を選びましょう。 最近では、「売主の利益第一」を掲げ、自社のホームページなどで「囲い込みは一切しません」と宣言している良心的な不動産会社も増えてきています。



