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説得の材料を集めて送るほど、きょうだいは黙ってしまうことがあ...

説得の材料を集めて送るほど、きょうだいは黙ってしまうことがあ...

2026/11/03

説得の材料を集めて送るほど、きょうだいは黙ってしまうことがあります。
売却専門の紙谷です。note で、家を売る前に迷いやすいところを一つずつ書いています。今回は、きょうだいで相続した実家を、1人が「まだ売らなくていい」と言っているときの話です。

「急がんでええやろ。お母さんの家なんやし」
日曜の夜、お兄さんからこの一行が返ってきて、スマホを持ったまま固まってしまう。言えば言うほど「勝手に進めようとしてる」と思われそうで、次の一言が出てこない。

こういうとき、多くの方は説得の材料を探し始めます。近所の相場、空き家の税金、建物が傷む話。でも並べて送るほど相手は黙り、返ってくるのは「なんでそんなに急ぐん?」。
売却の相談を受けていて、私がよく感じることがあります。「売りたくない」と「まだ決められない」は、外から見るとまったく同じ顔をしているんです。説得したくなるのは、あなたが真剣に実家のことを考えてきたから。やり方が合っていなかっただけです。

きょうだいの「まだ」は、たいてい3つのどれかです。
①値段の「まだ」…「安く売られたくない」「待ったら上がるんちゃう?」
②気持ちの「まだ」…「母さんの部屋、まだそのままやろ」
③暮らしとお金の「まだ」…「売ったら、どう分けるん?」(口に出さないことも多い)

次の会話で聞くのは1つだけ。
「何が分かったら、決められそう?」
説得ではなく、答えを聞く。それだけで、3つのどれに近いかが見えてくることが多いんです。

最初に渡すものは、理由ごとに違います。
値段なら、不動産会社から届いた査定書を、要約せずPDFのままきょうだい全員へ。査定は片付けの前で大丈夫です。家財が残っていても、額は変わりません。
気持ちなら、形見を選ぶ日を、売る話とは別の日に先に決める。順番が見えるだけで「勝手に捨てられる」という心配が小さくなります。
お金なら、立て替えてきた固定資産税などを、領収書とメモで1枚に。売ったお金から先に引かれるもの(仲介手数料や相続登記の費用など)も、全員に見せておきます。

ひとつだけ注意を。査定の結果を「だいたい○○万円やって」と自分の言葉でまとめて伝えると、「都合のいいところだけ切り取ったんちゃうか」と思われやすいんです。同じ紙を、同じ形で、同じタイミングで。
私は自社で家を買い取りません。だから、査定を低く寄せて安く買う理由がないんです。
なお、きょうだいの誰かが実家に住んでいる場合は、また別の話になります。

待つ間に出ていくお金を1年・3年で並べる表、相続した家の期限の見方、手取りの線の引き方まで、詳しくは note に書きました。最後まで無料です。
プロフィールのリンクから読めます。

#不動産売却 #大阪 #相続 #実家じまい #きょうだい


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